あこがれのブロードバンド
No.4 スピードはちゃんと出てる?

2003,12/23 新設

1.測定条件を決めよう
 これから実際にADSLの速度を計ってみるのですが、測定するパソコンと家庭内LANは
こんな感じになっています。


         図1 パソコンと家庭内LANの構成図

ここ1年ジャンクノートを買いあさっていたおかげでノートがだいぶ増えています。 (^_^;)
構成図の通り、ADSLモデム+ルーターの出力は一旦 サーバーに入り、サーバー上で動いている
Proxy経由で各クライアントPCにつながっている、という構成になっています。
その他の測定条件は以下の通りです。

ADSL        : eAccess 12M 線路長は3040m、伝送損失は39dB(NTT計算値
測定サイト     : http://www.musen-lan.com/speed/ Ver2.3002
             (一部 http://www.broadland.jp を使用)
測定日       : 2003年10月13日 早朝
測定回数      : 同じ条件で上り・下りとも3回ずつ測定し、通信速度の平均と3σを求める。
MTU最敵化ソフト : ”EditMtu.exe”を使用。
ベンチマーク    : HDBENCH Ver 3.40 beta 6

この構成でサーバーでの速度、クライアントPC上での速度、100Mのハブと10Mのハブでの
速度差などを見ていこうと思います。


2.ADSL速度比較1 サーバーの速度(測定サイト比較含む)

まず、一番大元になるサーバー上での速度を測定してみました。

PC
(CPU/RAM/OS)
HD
BENCH
No. 条件 LAN
(Mbps)
HUB
(Mbps)
常駐
ソフト
MTU MSS RWIN 下り速度(kbps) 上り速度(kbps)
平均 平均
Server
(C3 700MHz/512M/Win2k)
7581 1 通常稼動状態
MTU調整前
100 - あり ? ? ? 1798 0 694 0
2 通常稼動状態
MTU調整後
100 - あり 1500 1460 70656 1803 11 674 58
3 ソフト停止
MTU調整後
100 - なし 1500 1460 70656 1801 11 688 0
4 測定サイト変更*1
100 - あり 1500 1460 70656 1903 92 - -

*1 測定サイト2 http://www.broadland.jp(ビデオなし)
*  稼動ソフトはAN HTTPD、DICE、TinyFTPD、AVG、Black ICE、Ajust Clock など。

これを見てわかるのは、

1)下りは1800kbps、のぼりは700kbps弱出ている。
2)何も手を入れない状態(No.1)での下り通信速度(下から4段目)は1798kbpsなので
  No.3で予測していた1500-2000kbpsとほぼ合う。
3)MUTの値は最初から合っていた?(No.1とNo.2で差がほとんどなし)

4)常駐させているサーバーやセキュリティソフトを外しても通信速度は変わらず。(No.2とNo.3)
5)測定サイトによって通信速度は違って出てくるみたい。(No.2とNo.4)

下りリンク速度は2304kbpsでしたから実行速度 1800kbpsとして78%
上りリンク速度は768kbpsでしたから実行速度670kbpsとして87%(妙に効率良すぎ?)
なのでほぼ理論値に近い速度が出ているようです。
1)-4)のなかで一番うれしかったのは、”4)”で、これは取りも直さず
 2Mbps程度の通信速度であればC3/700MHzでも十分にサーバーとしてやっていける!
て事で、私的には一安心、という感じです。 (^_^)
サーバーとして重要な上りの速度は700kbps弱ですからISDNでやっていた時の10倍以上
速度が出ている事がわかりました。(ひと安心、、、)


3.ADSL速度比較2 サーバー vs クライアント

お次は各クライアントPCの速度をサーバーの速度と調べてみました。
Pentium4/1.6GHzからPentium/75MHzまでいろいろなクライアントPCがぶら下っていて
それぞれの性能もバラバラです。(HDBENCHの値参照)

PC
(CPU/RAM/OS)
HD
BENCH
条件 LAN
(Mbps)
HUB
(Mbps)
常駐
ソフト
MTU MSS RWIN 下り速度(kbps) 上り速度(kbps)
平均 平均
Server
(C3 700MHz/512M/Win2k)
7581 通常稼動状態
MTU調整後
100 - あり 1500 1460 70656 1803 11 674 58
Pen4
(Pen4 1.6GHz/512MB/Win2k)
29035 MTU調整後 100 100 あり 1472 ? ? 1806 0 684 12
SOTEC
(Cel 733Hz/256B/WinXP)
14347 MTU調整前 100 10 あり ? ? ? 1755 182 682 11
ThinPad310改
(K6-2 400MHz/80MB/Win98SE)
4467 10M LAN
MTU調整後
10 100 あり 1500 1460 7680 1752 161 643 106
Portage310CT
(MMX Pen 233MHz/96MB/Win98)
3146 MTU調整後 100 100 あり 1500 1460 4608 1737 63 623 82
Libretto50
(Pen 75MHz/24MB/Win95)
1936 MTU調整後 10 100 あり 1500 1460 9216 1163 195 680 7


上の表から、
 1)Proxyサーバーによるロスは数%程度。(問題なし!)

 2)2Mbpsの通信速度であれば、CPUパワーはそれほど必要としない。
   (MMX Pentium/233MHzでもサーバーとほぼ同じ速度が出ている。)
 3)しかし、
さすがに無印Pentium/75MHzでは非力
   本来の64%程度の下り速度しか出ない。
   でも上り速度は680kbps程度なので無印Pentium/75MHzでも大丈夫。

ということがわかります。
Libretto50はPentium/75MHzであるだけでなくメモリーも24MBしかないのに下り1163kbpsが
出ているというのは実はけっこうがんばっている、ということなんでしょうか? (^_^;)


4.ADSL速度比較3 MTU最敵化の効果

お次は非常に大事と言われているMTU、MSS、RWINの値を”EditMtu.exe”を使って
自動で最適化してみました。

PC
(CPU/RAM/OS)
HDBENCH 条件 LAN
(Mbps)
HUB
(Mbps)
常駐
ソフト
MTU MSS RWIN 下り速度(kbps) 上り速度(kbps)
平均 平均
Server
(C3 700MHz/512M/Win2k)
7581 通常稼動状態
MTU調整前
100 - あり ? ? ? 1798 0 694 0
通常稼動状態
MTU調整後
100 - あり 1500 1460 70656 1803 11 674 58
ThinPad310改
(K6-2 400MHz/80MB/Win98SE)
4467 10M LAN ソフトあり
MTU調整前
10 100 あり 1500 1460 64240 1737 122 641 82
10M LAN ソフトあり
MTU調整後
10 100 あり 1500 1460 7680 1752 161 643 106
Libretto50
(Pen 75MHz/24MB/Win95)
1936 MTU調整前
10 100 あり ? ? ? 969 679 - -
MTU調整後
10 100 あり 1500 1460 9216 1163 195 680 7


あまり考えずに”EditMtu.exe”のなすがままに自動設定したのですが上の表の結果の通り
あまり差が出ませんでした。
大事なパラメーターのはずなのになんで変わらないんだろう?
 ・サーバーはWindows2000なのですでに最適化されていた?
 ・クライアントPCは実質ProxyサーバーにアクセスしているのでMTU関連の
  パラメーターは実は気にならない?
 ・Win95/98系でもIE5.0以上を入れた時点でMTU値が最適化されている??
などなどいくつか原因を考えてみましたが、実際のところどれが本当なのか、
もしくはどれも間違いなのかわからない状態です。
いずれにしろリンク速度に対してはほぼ理想的な実行速度が出ているのであまり気にしない
事にしました。


5.ADSL速度比較4 100M vs 10M (LAN or HUB)

次はLANカードとハブを100Mbpsと10Mbpsとで切り替えて下り速度が変化するか
みてみました。

PC
(CPU/RAM/OS)
HDBENCH 条件 LAN
(Mbps)
HUB
(Mbps)
常駐
ソフト
MTU MSS RWIN 下り速度(kbps) 上り速度(kbps)
平均 平均
ThinPad310改
(K6-2 400MHz/80MB/Win98SE)
4467 100M LAN
MTU調整後
100 100 あり 1500 1460 7680 1764 112 642 93
10M LAN
MTU調整後
10 100 あり 1500 1460 7680 1752 161 643 106
Portage310CT
(MMX Pen 233MHz/96MB/Win98)
3146 MTU調整後
100 100 あり 1500 1460 4608 1737 63 623 82
MTU調整後
100 10 あり 1500 1460 4608 1709 163 611 136


 1)ThinkPad310改でLANカードを100Mbpsと10Mbpsに切り替えて見たがほとんど変化なし。
 2)PORTAGE310CTで100Mbpsのハブと10Mbpsのハブに切り替えてみたがほとんど変化なし。
         ↓
  2Mbps程度の速度であれば10MbpsのLANカードでもハブでも実質大差なし!

ということがわかりました。
もっともPC-PC間でのデーター転送であれば100Mbpsの効果は絶大なので、なるべく
100Mbps品を使いたいところです。


6.ADSL速度比較5 常駐ソフトあり/なしでの比較

上の”2.”の項目でサーバーの方はソフトを常駐していても下り速度はほとんど変化しないことを
確認しましたがクライアントPCではどうなのか念のために確認しました。

PC
(CPU/RAM/OS)
HDBENCH 条件 LAN
(Mbps)
HUB
(Mbps)
常駐
ソフト
MTU MSS RWIN 下り速度(kbps) 上り速度(kbps)
平均 平均
Server
(C3 700MHz/512M/Win2k)
7581 通常稼動状態
(MTU調整後)
100 - あり 1500 1460 70656 1803 11 674 58
ソフト停止
(MTU調整後)
100 - なし 1500 1460 70656 1801 11 688 0
ThinPad310改
(K6-2 400MHz/80MB/Win98SE)
4467 100M LAN ソフトあり
MTU調整後
100 100 あり 1500 1460 7680 1764 112 642 93
100M LAN ソフトなし
MTU調整後
100 100 なし 1500 1460 7680 1780 78 628 89
Libretto50
(Pen 75MHz/24MB/Win95)
1936 MTU調整後
10 100 あり 1500 1460 9216 1163 195 680 7
MTU調整後
10 100 なし 1500 1460 9216 1240 329 669 19

*  稼動ソフトはAVG、ウィルスバスター、Ajust Clock など。

さすがにLibretto50(無印Pentium/75MHz)くらいの非力なPCだと常駐ソフトありとなしとで
6%程度の下り通信速度の差が出てきますが、ThinkPad310改(K6-2/400MHz)くらいに
なるとほとんど差がない(=問題なし)ということがわかりました。


以上、ADSL編を簡単にまとめると、
 ・我が家の線路長と伝送損失を考えると人並みのリンク速度は出ているようだ。
 ・リンク速度に対してほぼ十分な(80%程度)の実行速度(1800kbps)も出ている。
 ・2Mbpsの実行速度であれば我が家のサーバーで十分に実用になる。
 ・クライアントPCはProxyサーバー経由でもほぼ問題ない実行速度が出ている。

ということで「個人的にはこれでいっか!」という結論に至りました。

おそらく電話線−ADSLモデム間のアースをしっかり取ったり、シールドがしっかりした
ケーブルに変更したり、いろいろな種類のスプリッターを試したりすればリンク速度が
若干は上がるとは思うんですが(がんばっても1割アップってところでしょうか?)
めんどうなのでやめとく事にしました。
ということであこがれのADSL編はこれで終了!

今後、ということで、機会があれば
 ・24MbpsのADSLにしたらどれくらいスピードがアップするか?
  (我が家では変化なさそうですが、、、)
 ・光ファイバーにしたらサーバ(クライアントPCも、)がついて行くか?
  (多分、サーバーがボトルネックになるので前面作り直しかLinux化か、、、)
ということにもトライしてみたいと思います。


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