Linuxホームサーバー編
No.16 VNCを使ってみよう2!
(SSHの設定方法は?)
2005,8/16 完成
前回まででVNCが使えるようになったのですがローカルなネットワーク上とは言え暗号化
せずに通信するのは何となく怖いものがあります。
また、クライアントマシンの画面サイズがXGA(1024x768画素)なのにVNCの画面サイズも
XGAだと画面がはみ出してしまい一々スクロールバーをを操作しなくてはならず
使いにくいものがあります。
まずはこの2点を改善してみる事にしました。
1)SSH転送の設定方法
VNCサーバーとクライアントの間をSSH通信にするためにはどうすればいいんだろう?
と色々調べてみたらTeraTermProを使ってできる、ということがわかりました。
(TeraTerm えらい!)
さっそく見よう見まねでSSH通信の設定をやってみましょう。
(画像をクリックすると大きくなります。)
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Linuxマシン(Vine君)を立ち上げた状態で、クライアント マシン(Windowsマシン)上でTeraTermProを起動します。 ホストにVine君のIPアドレスとユーザー名とパスワード を指定してLoginします。(Linux_HomeServer No.10参照) |
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SUコマンドを使い、rootでLoginしなおしてから、 "vncserver"と打ち込みVNCサーバーを立ち上げます。 今回、ディスプレイ番号は2でした。(大事!) |
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今度はTeraTermProのメニュー画面から、 設定→SSH転送 を選びます。 |
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ローカルポート(Windowsマシン)に、5900+ディスプレイ番号+1 を設定します。 続けてリモート側ホストにVine君のIPアドレスを設定して、 リモート側ホストのポートに5900+ディスプレイ番号 を設定して"OK"ボタンをクリックします。 |
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ポート転送の欄に上で設定した内容が追加されているのを 確認して"OK"ボタンを押します。 |
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この設定を残しておくため、 設定→設定の保存 を選択してTERATERM.INIを上書きします。 ※ TERATERM.INIは通常TeraTermProがインストール されているフォルダーに入っています。 |
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TeraTermProはVine君にLoginした常態のまま (そうでないとつながらない) VNC Viewer(今回はvnc-4_1_1-x86_win32_viewer.exe) を立ち上げます。 今回、SSH通信を行うので、 サーバー名は"クライアントマシンのIPアドレス" ディスプレイ番号は"VNCサーバーのディスプレイ番号+1" ↓ 127.0.0.1:3 を指定して"OK"ボタンを押します。 |
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VNC用のパスワードを聞いてくるので入力して"OK"ボタンを 押します。 |
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これでVNCがSSHで立ち上がりました! パチパチ! (^_^) |
というわけで無事にSSHでVNCを立ち上げる事ができました。
上の説明の中でディスプレイ番号とSSH転送をするポートの関係がわかり難いので
図にしてみました。
図1:ディスプレイ番号とSSH転送ポートとの関係
クライアントマシンの方の設定が”ディスプレイ番号+1”となっているのはクライアントマシン
の中でSSH転送を行っているからのようです。
※ VNCのSSH転送に関しては風晶のC言語プログラミングのVNCの使い方・その2に出ている
解説と図が分かり易いので参照して下さい。
2)Vine君の画面サイズ(画素数)を変えてみよう!
お次はvncserverの画面サイズを変えてみました。
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SSHの設定と同じく、 1)Linuxマシン(Vine君)を立ち上げた状態で、 クライアントマシン(Windowsマシン)上で TeraTermProを起動します。 2)ホストにVine君のIPアドレスとユーザー名と パスワードを指定してLoginします。 (Linux_HomeServer No.10参照) 3)SUコマンドを使い、rootでLoginしなおします。 4)"vncserver -geometry 800x600" と打ち込みSVGAの画面サイズでVNCサーバーを 立ち上げます。 ※ 今回、ディスプレイ番号は3になりました。(大事!) |
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ディスプレイ番号が3に変わったので、再びSSH転送の 設定を行います。 1)TeraTermProのメニュー画面から"設定→SSH転送" を選びます。 2)ローカルポートに5904を設定します。 3)続けてリモート側ホストにVine君のIPアドレスを設定して、 リモート側ホストのポートに5903を設定して"OK"ボタンを クリックします。 4)この設定を残しておくため"設定→設定の保存" を選択してTERATERM.INIを上書きします。 |
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1)TeraTermProはVine君にLoginした常態のまま VNC Viewerを立ち上げます。 2)今回、ディスプレイ番号が3なので127.0.0.1:4 を指定して"OK"ボタンを押します。 |
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すると今度はきちんとSVGA(800x600画素)でVNCが 立ち上がりました。 パチパチ! クライアントマシンがXGAであればいちいちスクロールバー をいじらなくてもVNCを使うことができるようになりました! さらに、このgeometryパラメーターを使うと縦も横も好きな 画素数を設定することができます。 例えば、クライアントマシンがSVGA(800x600)の画素数の時に、 geometryで780x540と指定してあげるとピタッと画面に おさまりとても気持ちがよいです。 (^_^;) |
というわけで無事SSHを使ったVNCと画面設定ができました。
よかった、よかった。 (^_^)