ホームページの更新をさぼっている間にもWindows2000サーバーは黙々と動きつづけ、
(時々止まってましたが。。。 (T_T) )2003年5月18日現在、Windows2000サーバーが動き出して
すでに1年以上経ってしまいました。
実はその間、サーバーにも手を入れましたり、ちまたの静音化グッズも信じられないくらい進歩しました。
Windows2000サーバー最後のこのコーナーでは、この1年間の出来事を簡単にまとめてみたいと思います。
1.おさらい。ここまでの出費
Windows2000サーバーに関して、今までに使ったお金は以下の通りです。
ハード | CPU | VIA C3 | 4300円(送料こみ) |
マザーボード | ABIT SE6 | 8000円(送料こみ) | |
HDD変換機 | 2.5"→3.5"へ | 800円 | |
SDRAM | 256MB | 3800円 | |
ケース | ATX+モバイルケース
+CD-ROM+FDD |
5500円(送料こみ) | |
温度リレー | WonderKit 温度センサ | 3800円 | |
三端子レギュレーター | 7809 | 60円 | |
ジャンク電源 | 放熱板取りのため | 500円 | |
放熱板置き | ケースのフタ | 100円 | |
熱伝導ゲルシート | PT-R1316 | 1080円 | |
ソフト | OS | Windows2000 Proffesional | 10500円 |
アプリ | BlackICE | 6500円 | |
合計 | 44940円! |
ははは、こうやって改めてみると電源関係で変なお金(青字)を使っていますね。
では、このWindows2000サーバーをどう変えていったのか見ていきましょう。
2.その後のマザーボード
正直私が買ったABITのSE6は大外れでした。
いや、ひょっとしたらSE6には罪がなく、中古で買った時点でおかしかったのかもしれないし、
変な電源をつないでたのが原因かもしれませんが、とにかく安定しない!のです。
SE6をオークションで購入した2002年の1月は700MHzで動いていたものの、
サーバーが安定しなくなる→いつの間にかハングアップ→クロックを下げる→安定稼動
→サーバーが安定しなくなる→いつの間にかハングアップ→クロックを下げる→安定稼動
→振り出しに戻る
という負のサイクルを繰り返し、1,2ヶ月ごとに700MHz→600MHz→500MHzとクロックが下がっていき
2002年の10月には300MHzまでクロックを下げても安定しなくなってしまったのです。
特に冬場に入ってからめきめきと症状が悪化して、寒い朝 起きると止まっており、
ドライヤーで暖めないとWindowsが起動しないという超情けない状況に
陥ってしまいました。 (T_T)
もちろん、サーバーが不安定になるのを手をこまねいて見ていただけではなく色々手を
打ってみました。例えば、
・電源を通常品に交換してみる。→効果なし!
・CPUのコア電圧を上げたり下げたりしてみる。→効果なし!
・メモリーを交換してみる。 →効果なし!
・IDEケーブルを高いやつに変えてみる。→効果なし!
・CPUをC3からCeleron/466MHzに変えてみる。→効果なし!
もーー、何をやってもダメ!って感じです。 (T_T)^2
どうやらサーバーへの負荷が重くなるとハングアップするようで、Proxy経由で重たいファイルを
ダウンロードしようとするとあっという間にハングアップするようになってしまいました。
こういう状況に至り、気が長い私もついに堪忍袋の緒が切れてついにマザーを交換する事にしました。
マザーを交換するに当たり目標としたのはただ一つ!
C3がとにかく安定して動くこと!→VIA認定のマザーを選ぶ!
です。当時(2003年2月 初旬)、一刻も早くマザーの交換を済ませたかった私は、近所のPCショップで
売っているSocket370マザーのうち、VIAのサイトでC3が動作するマザー一覧に載っていたGigabyteの
GA-6VEMLを速攻で買ったのでした。
チップセットはVIA VT8601T+VT82C686B。CPUのコア電圧を変えることができませんが、
背に腹は変えられません。
結果、マザーを交換してから早3ヶ月。C3定格の700MHzでサーバーが安定しまくり、
心休まる日々を送っています。 (^_^)
こんな事ならもっと早くマザーを交換しておけばよかったなぁ、
あ、そうそうメモリーも安くなったので256MBから512MBに増やしておきました。 (^_^)
3.その後の電源
えーー、電源の方は実に軟弱でして、5)ファンレスで大丈夫?、6)ファンレスで大丈夫2?、
7)ファンレスで大丈夫3?と、大変な苦労をして温度制御・放熱電源を作ったわけですが
屋根裏部屋に置いているサーバーは、夏になると同時にあっという間に60℃を超えてしまい、
早々に音を上げてファン常時稼動に切り替えてしまいました。
電源を作った苦労はなんだったんだーーー、という気もしましたが涙を飲んで安全策を取った
というわけです。
人がいない間に発煙・発火でもしたらシャレになりませんのでひとつご勘弁下さい。
m(_ _)m
今だったら、ファンレスACアダプター式ATX電源という当時から考えると夢のような電源が普通
(でもないか、)に売られたりしています。
この電源、17800円で110Wと比較的小容量・高価格ですがC3ベースの低消費サーバーには
必要十分な容量でしょう。1年前に売っていれば迷わず買っただろうなぁ。
つくづくいい時代になったもんです。
4.その後のソフト
1)アンチウィルスソフト
上で書いたようにABITのSE6が不安定でサーバーが落ちまくっていたときに、ソフトが重過ぎるせいかなぁ、
と何気に思い、ウィルスバスターからフリーのAVGというアンチウィルスソフトに入れ替えてみました。
ソフトを入れ替えて一瞬、サーバーが安定したようにも思えたのですが、結局は抜本的な
解決にはならず、そのうち再び不安定になってしまったのですが、このAVGってソフト、アンチウィルス以外
余計な機能が付いておらずサクサク動くのですっかり気に入ってしまいました。
ざっくり、週一くらいの間隔でウィルスパターンも更新もされているしサポートも信頼できそうです。
ということで今ではすっかりサーバーの常駐ソフトとして活躍してくれています。 (^_^)
2)Black ICE
これは最近の事ですが、Black ICEの販売・サポートが東洋テクニカからact2に変わりました。
これと連動して、ってわけでもないでしょうがBlack ICEのバージョンも2.9から3.6に上がりました。
今回、攻撃パターン数が増えた事以外に「アプリケーション制御機能」というのが加わったのが
特徴のようですが、どこをどう制御しているのか普通に使っている分にはよくわからないです。
(^_^;)
6.リニューアルWindows2000サーバーのまとめ
1)電力
マザーを交換して一番気になるサーバーの電力はこんな感じになりました。
マザー | CPU | 電力 | 1ヶ月の電気代 | 備考 | |
リニューアル Windows2000サーバー |
Gigabyte GA-6VEML |
C7/700MHz | 31.5w | 548円 | CD-ROMとFDDは外した状態で測定 |
初代 Windows2000サーバー |
ABIT SE6 |
C7/700MHz | 30w | 484円 | 同上 |
マザーボードが変わった以外は電源のファンが常に回っているのとメモリーが増えたくらいで、
その分で1.5Wの増加というのはまずまず納得できる電力です。
これで安定性が増せば御の字と思い、1.5Wには目をつむることにしました。
2)かかったお金、最終版
電源を通常の物に戻して、マザーボードとメモリーを増やした分を加えた最終版の
サーバーにかかった費用はこんな感じになります。
ハード | CPU | VIA C3 | 4300円 |
マザーボード | GIGABYTE GA-6VML | 7980円 | |
HDD変換機 | 2.5"→3.5"へ | 800円 | |
SDRAM | 256MB+256MB | 6600円 | |
ケース | ATX+モバイルケース +CD-ROM+FDD |
5500円 | |
ソフト | OS | Windows2000 Proffesional | 10500円 |
アプリ | BlackICE | 6500円 | |
合計 | 42180円 |
うーん、これでさっきのACアダプタタイプの電源にしたら完全ファンレス化ができるのかぁ。
価格17800円・・・ちょっと考えちゃいますね。
5.番外編:その後の静音・低消費パソコングッズ
このコーナーで静音・低消費サーバーを始めた1年ちょい前には電源にしろファンコントローラーにしろ
なかなかいいものがなくて困ったものですが、最近では上に書いたACアダプタタイプの電源を
筆頭に「これ欲しい!」と思うグッズや低消費サーバーがたくさん出てきました。
そのなかで個人的に気になっているものをピックアップしてみました。
ジャンル | 内容 | 製品 | 値段 | コメント |
電源 | ACアダプタタイプの電源 |
システムプロダクト IS-003 |
17800円 | ファンレスで110Wの電源が手軽にできます。 Pen4対応となってますがちょっと不安・・・ C3だったら大丈夫かなぁ。 |
ケース | ファンコントローラ装備 アルミ製PCケース |
3R Systems AIR |
17800円 | 「3ヶ所のセンサーによる温度確認機能と ケースファン回転数を10段階で設定できる ファンコントロール機能」というのがいいですね。 でも値段もけっこうなものです。 |
水冷キット | CPU水冷キット | EVERCOOL EC-WC-101 |
18800円 | 水冷ですか・・・すごーー。 掲示板でもcal930さんが水冷式の使用感を書き込み してくれていてます。(2003,5/9) ノートやディスクトップでも水冷式が増えているし 今後のトレンドになりそうです。 |
マザーボード | C3 1GHz搭載マザー | EPIA-V10000 (Nehemiahコア) |
14800円 | Nehemiahコアになってパフォーマンスもだいぶ 上がっているようですが電力も倍(5.7w→11.25w) になっているそうです。 ファンレス派としては微妙なCPUです。ヒートシンクを 大きくしたら何とかファンレス化できるかなぁ? |
PCキット | ファンレスPCキット | ハイテックシステム EES-3610 |
52800円 | Eden/667MHz搭載のファンレスPCですね。 メモリー(SO-DIMM)と2.5" HDDを組み込むと 小型のファンレスPCが出来上がります。 CD-ROMは外付け。 |
PCキット | 手のひらサイズ ファンレスPCキット |
イーレッツ Be Silent |
54700円 | これもEden/667MHzを搭載したファンレスPCキット ですね。メモリーはSO-DIMM、2.5" HDDが必要に なります。CD-ROMは外付け。 |
PCキット | キューブ型 ファンレスPCキット |
THREE TOP QuBE-AC/933 |
36000円 | C3/933MHzを専用ヒートシンクでファンレス駆動。 メモリはPC133,3.5" HDD。CD-ROM搭載可能。 自分で買うんだったらこれかな。 |
と、どんどん新製品が出てきています。
これからもどういう製品が出てくるか楽しみです。 (^_^)